株式会社ナピル
2026年9月11日

分散型エネルギーリソースを制御する「ENECloud EMS / VPP API」の仕様を公開

株式会社ナピル(本社:東京都、以下「当社」)は、当社が提供するエネルギーマネジメントシステム(EMS)および対応ハードウェア機器を、外部のVPPプラットフォームから制御・モニタリングするための連携API仕様「ENECloud EMS / VPP API」を一般公開いたしました。

本仕様は、CC BY 4.0(クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際)のライセンスに基づき公開しています。

今回の仕様公開により、VPPアグリゲーター(特定卸供給事業者)は、当社との契約前の段階から、APIの制御仕様やデータフォーマットなどの仕様を事前に確認できるようになります。

これにより、接続可否の事前検証(PoC)やシステム連携に必要となる要件整理、見積もり、設計・開発にかかる工数を大幅に削減し、分散型エネルギーリソース(DER)の市場投入およびサービス展開の迅速化を支援します。

本仕様およびENECloudの特長

■ 需給調整市場・JEPXに対応したデータ体系
需給調整市場(一次調整力~三次調整力)、JEPX(スポット市場・時間前市場)、ネガワット取引などに必要となる制御・計測データを、統一的なデータ体系として定義しています。

また、30分コマ単位での実績検証(ベースラインとの比較)に必要となる高精度な計測データの取得や、運転計画の登録に対応したAPIを提供します。

■ ハードウェアとソフトウェアを一体化した高度なリソース制御
蓄電池、発電設備、需要家設備など、多様なDERを「統一リソースモデル」として抽象化し、共通のAPIインターフェースから制御・モニタリングすることが可能です。

単一のハードウェア機器で構成されるサイトから、複数種類の機器が混在する複合サイトまで、同一のAPIインターフェースを通じて、安定した応答性と制御精度を実現します。

■ 導入検討・検証フェーズのリードタイムを短縮
本仕様には、OpenAPI 3.1.0に準拠した機械可読な仕様ファイルを同梱しています。

これにより、VPPアグリゲーター側の開発チームは、仕様に基づいたモックサーバーの構築やクライアントコードの自動生成などを行うことができ、実機接続前の導入検証やシステム開発を効率的に進めることが可能です。

仕様書の公開先およびご利用について

仕様書(GitHub)
「ENECloud EMS / VPP API」の仕様書は、以下のGitHubリポジトリにて公開しています。
▶︎ ENECloud EMS / VPP API 仕様サイト

ライセンス:CC BY 4.0

実環境(本番環境・テスト環境)のご利用について

公開されているAPI仕様は、契約前の技術検証やシステム設計・開発等にご利用いただけます。

実際のEMSおよびハードウェア機器への接続、ならびに本番環境・テスト環境におけるAPIエンドポイントのご利用には、当社との別途サービス契約が必要となります。

今後の展開

当社は、信頼性の高いEMSおよびハードウェア製品と、OpenAPIインターフェースを組み合わせたエネルギー制御基盤を提供することで、VPPアグリゲーターによるDER活用の促進を支援してまいります。

今後も、分散型エネルギーリソースの市場参加・活用を支える技術基盤の整備を進め、VPP事業者の皆さまの新たなビジネス機会の創出と、電力システムの安定化・高度化に貢献してまいります。